ボンドマティーニとは|007で有名になったカクテルの特徴・作り方・ヴェスパーとの違い

007シリーズDVD

ボンドマティーニは、映画『007』シリーズの主人公ジェームズ・ボンドが愛飲することで有名になったカクテルです。
「ウォッカ・マティーニを。ステアせずシェークで。」という印象的なセリフとともに、多くの人に知られる存在となりました。

しかし、

・ボンドマティーニとはどんなカクテルなのか
・通常のマティーニやウォッカ・マティーニと何が違うのか
・ヴェスパーとは同じものなのか

と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ボンドマティーニの特徴や通常のマティーニとの違い、007シリーズでの登場シーン、作り方や注文時の注意点までわかりやすく解説します。

ジンの基本について知りたい方は
👉 ジンとは
ジンカクテル全体を知りたい方は
👉 ジンのおすすめカクテル
もあわせてご覧ください。


本来のマティーニとは

ボンド・マティーニ

ボンドマティーニを理解するためには、まず通常のマティーニ、いわゆるドライ・マティーニを知っておくことが大切です。

マティーニは世界中の著名人に愛されてきた歴史あるカクテルで、しばしば「カクテルの王様」と呼ばれます。名前の由来には諸説ありますが、はっきりした定説はありません。

一般的なマティーニは、ジンドライベルモットを使い、ステアで静かに混ぜて作られます。
材料が少なくシンプルなレシピだからこそ、比率や温度、混ぜ方によって仕上がりが大きく変わり、バーテンダーの腕が表れやすいカクテルとしても知られています。

ジンとは

ジンは、穀物を蒸留して作るスピリッツに、ジュニパーベリーや香草、薬草などのボタニカルで香りをつけた蒸留酒です。
すっきりした飲み口と爽やかな香り、ほのかな苦味が特徴で、アルコール度数は40〜50度前後のものが多く販売されています。

詳しくは
👉 ジンとは
👉 ジンのボタニカル
も参考にしてください。

ドライベルモットとは

ドライベルモット

ドライベルモットは、白ワインをベースに香草や薬草、スピリッツ、糖分などを加えて作られるフレーバードワインです。
アルコール度数は15〜20度程度で、食前酒やカクテルベースとして広く使われています。

マティーニでよく知られるベルモットには、ノイリープラットやチンザノなどの有名メーカーがあります。


007のジェームズ・ボンドが愛したボンドマティーニ

ボンドマティーニといえば、やはり007シリーズを思い浮かべる方が多いでしょう。
特に有名なのが、

「ウォッカ・マティーニを。ステアせずシェークで。」

というセリフです。
この印象的なフレーズは、シリーズの中でボンドのキャラクターを象徴するものとして強く印象に残っています。

このセリフが広く知られるようになったことで、通常はステアで作るマティーニを、あえてシェークするスタイルが「ボンドマティーニ」として定着しました。

007シリーズに登場する印象的なシーン

007シリーズでは、ウォッカ・マティーニやボンドマティーニがたびたび登場します。

第1作『007 ドクター・ノオ』

007ドクター・ノオ

ショーン・コネリー演じるジェームズ・ボンドが、ホテルのルームサービスでウォッカ・マティーニを注文します。これがシリーズで印象的に登場する最初期の一杯として知られています。

第5作『007は二度死ぬ』

007は二度死ぬ

日本を舞台にした作品で、ボンドがウォッカについてコメントする場面があります。作中の酒のやり取りから、ボンドらしい皮肉や余裕も感じられます。

第10作『007 私を愛したスパイ』

007私を愛したスパイ

女性スパイとの会話の中で、「ステアじゃなくシェークして」という、ボンドの好みが知られていることを示す印象的なシーンがあります。

第21作『007 カジノ・ロワイヤル』

この作品では、後に有名になるヴェスパー・マティーニが登場します。ボンドが細かいレシピを指定し、そのカクテルに“ヴェスパー”と名付ける場面は特に有名です。

第24作『007 スペクター』

007スペクター

作中ではダーティ・ウォッカ・マティーニも登場し、ボンドとマティーニの関係がシリーズを通して続いていることがわかります。


ウォッカ・マティーニとボンドマティーニの違い

ここは混同しやすいポイントです。

通常のマティーニは、ジンとドライベルモットをステアして作ります。
それに対して、ウォッカ・マティーニは、ジンの代わりにウォッカを使い、やはり基本的にはステアして作るカクテルです。

一方、ボンドマティーニは、ウォッカ・マティーニをステアではなくシェークで作るスタイルを指すことが多いです。

つまり違いを整理すると、次のようになります。

  • マティーニ
    → ジン+ドライベルモットをステア
  • ウォッカ・マティーニ
    → ウォッカ+ドライベルモットをステア
  • ボンドマティーニ
    → ウォッカ・マティーニをシェークして作るスタイル

作品によって細かな配分は異なる場合がありますが、「シェークする」という点がボンドマティーニの大きな特徴です。


ヴェスパー・マティーニが誕生した背景

007カジノロワイヤル

ボンドマティーニを語るうえで外せないのが、ヴェスパー・マティーニです。

これは『007 カジノ・ロワイヤル』で登場する特別なカクテルで、ボンドがオーダーした独自のレシピによって作られます。

代表的な内容は次の通りです。

  • ゴードンジン 3に対してウォッカ 1
  • キナ・リレ 1/2
  • よくシェークして
  • レモンピールを添える

通常のマティーニよりもさらにアルコール感が強く、個性的で、ボンドらしい大胆さを感じさせるレシピです。
そしてこのカクテルは、作中で登場する女性“ヴェスパー”にちなんで名付けられました。

なお、レシピに登場するキナ・リレは現在では入手が難しいため、実際に作る場合はリレ・ブランで代用されることが多いです。


バーでボンドマティーニを注文するときの注意点

007が好きな方なら、バーで一度はボンドマティーニを頼んでみたいと思うかもしれません。
ただし、ここでひとつ注意があります。

「ボンドマティーニ」や「ヴェスパー」という名称だけでは、店によって解釈が異なることがあります。特にヴェスパーは、全てのバーテンダーが同じレシピで認識しているとは限りません。

そのため、実際に注文するときは、できるだけ具体的に伝えるのがおすすめです。

ボンドマティーニを頼む場合

「ウォッカ・マティーニをお願いします。ステアではなくシェークでお願いします。」

ヴェスパーを頼む場合

「ジン、ウォッカ、リレ・ブランを使ったヴェスパー風のマティーニをお願いできますか」

このように、名前だけでなく作り方も添えると伝わりやすくなります。


マティーニの作り方とレシピ

ここでは、通常のマティーニからボンドマティーニ、ヴェスパーまで、基本的な作り方を整理して紹介します。

ステアとシェークの違い

  • ステア
    ミキシンググラスで静かに混ぜる方法。酒を必要以上に壊さず、クリアな仕上がりになります。
  • シェーク
    シェイカーでしっかり振る方法。よく冷え、口当たりがやわらかくなります。

マティーニ

マティーニ

世界中で親しまれる代表的なクラシックカクテルです。

材料の目安

  • ジン 45ml
  • ドライベルモット 15ml

作り方

  1. ミキシンググラスに氷を入れる
  2. ジンとドライベルモットを注ぐ
  3. ステアして冷やす
  4. カクテルグラスに注ぐ

ジンとベルモットの香りをそのまま楽しめる、大人向けの一杯です。


ウォッカ・マティーニ

ウオッカ・マティーニ

ジンの代わりにウォッカを使ったスタイルです。

材料の目安

  • ウォッカ 45ml
  • ドライベルモット 15ml

作り方

  1. ミキシンググラスに氷を入れる
  2. ウォッカとドライベルモットを注ぐ
  3. ステアする
  4. カクテルグラスに注ぐ

ジンの香りがない分、よりシャープですっきりした印象になります。


ボンドマティーニ

ボンド・マティーニ

007で有名になった、シェークで作るスタイルです。

材料の目安

  • ウォッカ 45ml
  • ドライベルモット 15ml

作り方

  1. シェイカーに氷を入れる
  2. ウォッカとドライベルモットを注ぐ
  3. よくシェークする
  4. カクテルグラスに注ぐ

ステアではなくシェークすることで、より冷たく、なめらかな口当たりになります。


ヴェスパー・マティーニ

ヴェスパー・マティーニ

ボンドを象徴する、より特別なスタイルです。

材料の目安

  • ゴードンジン 90ml
  • ウォッカ 30ml
  • リレ・ブラン 10ml
  • レモンピール 適量

作り方

  1. シェイカーに氷を入れる
  2. ジン、ウォッカ、リレ・ブランを注ぐ
  3. よくシェークする
  4. カクテルグラスに注ぎ、レモンピールを添える

非常にアルコール感の高い、個性的で印象的なカクテルです。


自宅でボンドマティーニを楽しむには

ボンドマティーニはバーだけでなく、自宅でも比較的楽しみやすいカクテルです。
必要な材料が少なく、シンプルなレシピなので、ジンやウォッカ、ベルモットがあれば試すことができます。

ただし、シンプルなカクテルほど素材の違いが出やすいため、

  • ベースに使うジンやウォッカ
  • ベルモットの銘柄
  • 氷の質
  • 冷やし方

で印象が変わります。

本格的にマティーニを作りたい方向けにミキシンググラスを説明します。もちろんご家庭では大き目のグラスをミキシンググラスの代用にしても構いません。

ミキシンググラス
ミキシンググラス2

ミキシンググラスとは、カクテルを作る専用のグラスのことです。このグラスに氷とジン、ウオッカやリキュールなどをいれてマドラーで混ぜます。そうするとカクテル自体がキンキンに冷えます。そして画像のように蓋をしてカクテルグラスに注ぐと氷がミキシンググラスに残りカクテルが薄くなりません。

わたしはこのタイプのミキシンググラスとカクテルグラスは東洋佐々木さんの少し大きめのタイプを利用しています。

昔は60mlのカクテルグラスが主流だったんですが、最近は大き目のグラスが人気です。ボンドも大き目のグラスで飲んでましたね。ご興味ある方はこちらをご覧ください。

自宅でジンを楽しみたい方は
👉 家で楽しむジン
も参考にしてください。


まとめ

ボンドマティーニは、007シリーズで有名になったカクテルスタイルで、ウォッカ・マティーニをシェークで作るのが大きな特徴です。

通常のマティーニやウォッカ・マティーニ、ヴェスパーとの違いを知ることで、その魅力がよりよくわかります。

記事の内容を整理すると、ポイントは次の通りです。

  • 本来のマティーニはジンとドライベルモットをステアして作る
  • ウォッカ・マティーニはジンをウォッカに置き換えたもの
  • ボンドマティーニはそれをシェークで作るスタイル
  • ヴェスパーは『007 カジノ・ロワイヤル』で登場した特別なレシピ

007の世界観とともに楽しめるカクテルとして、ボンドマティーニは今も多くの人を魅了しています。


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