ジンの作り方|ボタニカルと蒸留方法をわかりやすく解説

ジンは爽やかな香りとすっきりとした味わいが特徴の蒸留酒で、カクテルのベースとして世界中で親しまれています。ジントニックやマティーニなどの定番カクテルに欠かせないお酒ですが、「どのように作られているのか」を詳しく知っている方は少ないかもしれません。
ジンは基本的には穀物から作られたスピリッツに、ジュニパーベリーやさまざまなボタニカルを加えて蒸留することで作られます。蒸留の工程で植物の香りを取り込み、独特の爽やかな香りが生まれるのが特徴です。
この記事では、ジンの基本的な製造工程やボタニカルの役割、蒸留方法などをわかりやすく解説します。ジンの作り方を知ることで、お酒の楽しみ方もさらに広がるでしょう。
ジンとは
ジンは、ジュニパーベリーの香りを主体とした蒸留酒です。穀物などを原料として作られたスピリッツにボタニカルを加えて蒸留することで、爽やかで複雑な香りを生み出します。
アルコール度数は一般的に40度前後で、クセが少なくカクテルベースとして非常に人気があります。現在では世界中の蒸留所でさまざまなスタイルのジンが作られており、特に近年はクラフトジンの人気が高まっています。
ジンの基本や種類について知りたい方は
👉 ジンとは
👉 ジンの種類
の記事も参考にしてください。
ジンの基本的な作り方
ジンは大きく分けて次の工程で作られます。
1 ニュートラルスピリッツを作る
2 ボタニカルを加える
3 蒸留する
4 加水して瓶詰めする
それぞれの工程を見ていきましょう。
ニュートラルスピリッツを作る
まず最初に、ジンのベースとなるアルコールを作ります。これをニュートラルスピリッツと呼びます。
原料には主に次のようなものが使われます。
・小麦
・大麦
・トウモロコシ
・ライ麦
これらの穀物を発酵させてアルコールを作り、それを蒸留して高濃度のスピリッツにします。この段階ではまだ香りはほとんどなく、非常にクリアなアルコールになっています。
このニュートラルスピリッツが、ジンのベースとなります。
ボタニカルを加える

ジンの最大の特徴は、ボタニカルと呼ばれる植物を使って香り付けを行うことです。
ボタニカルとは、蒸留酒に香りや風味を与えるために使用される植物のことで、ジンにはさまざまな種類が使われます。
代表的なボタニカルには次のようなものがあります。
・ジュニパーベリー
・コリアンダー
・レモンピール
・オレンジピール
・アンジェリカルート
・カルダモン
この中でも ジュニパーベリーはジンに必ず使われる原料で、ジン特有の爽やかな香りを生み出します。画像の植物がジュニパーベリーです。
蒸留所ごとにボタニカルの種類や配合が異なるため、ジンには多様な香りのバリエーションがあります。
ボタニカルについて詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。
👉 ジンのボタニカル解説
の記事をご覧ください。
蒸留する
ボタニカルを加えたスピリッツは、蒸留器を使って蒸留されます。この工程でアルコールの蒸気とともにボタニカルの香り成分が抽出され、ジン独特の香りが生まれます。
ジンの蒸留方法にはいくつかの種類があります。
スティープ法
スピリッツの中にボタニカルを直接浸して蒸留する方法です。香りがしっかり抽出されるのが特徴で、多くのジンで使われています。
ベーパーインフュージョン法
蒸留器の途中にボタニカルを入れ、アルコール蒸気が通過することで香りを抽出する方法です。より繊細で軽やかな香りのジンが生まれます。
蒸留方法によって香りの出方が変わるため、蒸留所ごとに独自の工夫が行われています。
加水して瓶詰めする
蒸留が終わったジンは、そのままだとアルコール度数が高すぎるため、水を加えて度数を調整します。一般的には40〜45度程度に調整されることが多いです。
その後、ろ過を行い不純物を取り除いたあと、瓶詰めして完成します。
このようにして作られたジンは、爽やかな香りとすっきりした味わいを楽しめるお酒になります。
ジンの種類による違いについては
👉 ジンの種類
で詳しく解説しています。
ジンの種類による製造方法の違い
ジンにはいくつかの種類があり、それぞれ製造方法にも違いがあります。
ロンドンドライジン
最も一般的なジンで、蒸留時にボタニカルで香り付けを行います。蒸留後に香料や糖分を加えることは基本的に認められていません。
オールドトムジン
ロンドンドライジンよりも甘みがあるジンで、蒸留後に少量の糖分を加える場合があります。
ジュネヴァ
オランダ発祥のジンで、麦芽の風味が残るのが特徴です。モルトスピリッツを使用するため、ウイスキーに近いコクがあります。
クラフトジン
近年人気が高まっているジンで、地域の特産物や独自のボタニカルを使用して個性的な香りを作り出しています。
おすすめのジン銘柄を知りたい方は
👉 ジンおすすめ銘柄
ジンの楽しみ方

ジンはそのまま飲むだけでなく、さまざまなカクテルで楽しむことができます。代表的な飲み方には次のようなものがあります。
・ジントニック
・ジンソーダ
・マティーニ
・ネグローニ
ジンの爽やかな香りは、炭酸や柑橘との相性が非常によく、多くのカクテルで使われています。
詳しい飲み方やカクテルについてはこちらのページをご覧ください。
👉 ジンの飲み方
👉ジンのおすすめカクテル
の記事をご覧ください。
まとめ
ジンは、ジュニパーベリーを中心としたボタニカルを使って香り付けを行う蒸留酒です。穀物から作られたニュートラルスピリッツに植物の香りを加えて蒸留することで、爽やかで複雑な味わいが生まれます。
蒸留所ごとにボタニカルの種類や蒸留方法が異なるため、ジンにはさまざまな個性があります。近年はクラフトジンの人気も高まり、世界中で多様なジンが作られるようになりました。
この記事を参考に、ジンの作り方や魅力を知り、ぜひ自分に合ったジンを楽しんでみてください。
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