オランダのジンのおすすめ5選!”ジュネヴァ”の魅力や選び方

オランダおすすめジン

ジンは世界中で愛されているお酒です。特に「ジュネヴァ」発祥のオランダのジンは、ほかの国のジンとは違った美味しさや飲み方があるのをご存知でしょうか?

 

「ジンはジン。どこの国のでも同じでしょ?」

「オランダのジンって、ほかと何が違うの?飲み方にどんな違いがあるの?」

「いろいろなジンをもっと美味しく楽しみたい!」

 

こんな方に、ここではオランダのジンのおすすめ5選と美味しい飲み方をご紹介しますね!

 

ジュネヴァ発祥はオランダの薬用酒

オランダのジンは「ジュネヴァ」とも呼ばれます。このジュネヴァ、実は現在のジンの元祖とも言えるお酒です。

 

ジュネヴァは、1660年に薬用酒として誕生しました。これを誕生させたのは、オランダのライデン大学医学教授シルヴィウス博士。

 

利尿剤として知られていたジュニパー・ベリーをアルコールに浸け、精油を取り蒸留したのが発祥なのだそうです。これは熱病の薬のほか、強壮剤としても用いられていたようです。

 

またこの薬、薬用以外の飲み方をしても美味しいとなったことから、人々の間に広がったのだとか。

 

ジンは「オランダで生まれ、イギリスで洗練され、アメリカが栄光を与えた」と言われます。現在ジンは多くの国々で生産されていて、特にイギリス、オランダ、ドイツなどは有名です。

 

薬用酒ジュネヴァを人々の間に広めたオランダは、ジンについて知る上で大きなキーポイントになりそうですね。

 

イギリスのジンについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

イギリスのジンおすすめ9選とその魅力を紹介

 

ジュネヴァの名前の由来

そもそも「ジュネヴァ」は、どこから名付けられたのでしょうか。

 

当時、薬用酒であったジェネヴァは各国で呼び方が違っていたようです・・・

フランス語ジュニエーブル(ジュニパー・ベリーを表す言葉)
オランダ語イェネーフェル(Jenever)
イェネーファ(Genever)

 

ところが、フランス語の「ジュニエーブル」とスイスの都市ジュネーブは、発音がとても近いのだとか。

これでは紛らわしい…ということから、英語読みの「ジュネヴァ」と呼ぶようになったのだそうです。

 

今ではオランダの伝統的なジンのことを「ジュネヴァ」や「ジュネヴァ・ジン」と呼びます。これは2008年にEUのAOC(原産地呼称保護)で指定を受けたもののみが名乗ってよい名前となりました。

 

オランダ以外では、ドイツ、フランス、ベルギーの特定地域で製造されたもののみという決まりになっています。

 

オランダでのジンの名称は多様

薬用酒から発展したジュネヴァですが、ジンの故郷オランダではさまざまな名称で親しまれています。

オランダのジンにはどのような呼び方があるのか説明していきますね!

ボタニカルについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

ジンの代表的なボタニカル12種類を紹介

オランダ・ジン

 「オランダ・ジン」は、読んだとおりオランダのジンのことを表します。これはわかりやすいですね。伝統的なジュネヴァの製造方法によって造られたジンです。

オランダとほかの国の指定区域でのみ製造されたものであることも変わりありません。

イエネーファ・ジン

「イェネーファ・ジン」の「イェネーファ」は、先ほど説明したフランス語の「ジュニエーブル」のオランダ語読みです。フランス語の「ジュニエーブル」は薬用酒であったジュネヴァのことを表します。

つまり、「イェネーファ」=「ジュネヴァ」なんです。ということは、イェネーファ・ジンもオランダのジュネヴァ・ジンのことというわけです。

ヨーロッパのさまざまな国で広がったジュネヴァは、それぞれの国の言葉や読み方で呼ばれていました。その名残とも言えるかもしれませんね。

ダッチ・ジュネヴァ(Dutch jenever)

「ダッチ・ジュネヴァ」の「ダッチ」とは、「オランダの・オランダ人」のことをいいます。つまりこれも「オランダのジュネヴァ」ということになります。

いろんな国の言葉が混じるので紛らわしいかもしれません。しかし、それぞれの言葉を分解して、翻訳すると同じ意味になるのですね。それだけ世界に広がったということなのでしょう。

ホランド(Holland)

「ホランド」もオランダのジンを表します。…といわれても、もはやジンという言葉もジュネヴァという言葉もないのでわかりづらいですよね。

「ホランド」そのものの意味は、「オランダ・オランダ王国・ネーデルラント」のことを表します。つまり、お酒のラベルがホランドなら「オランダのお酒」、オランダのジンということになります。

国の名前がそのままお酒の名前として呼ばれるなんて、面白いですよね。

スキーダム(Schiedam)

スキーダム地図

「スキーダム」もオランダのジンのことです。じゃあ「スキーダム」ってなに?と思いますよね。

「スキーダム」は、街の名前です。オランダ第2の都市であるロッテルダムの隣に位置しています。この街は歴史的な背の高い風車がたくさんあり、観光名所にもなっているのだそう。

風車は麦などを細かくするのに使われていた装置です。麦と聞いてピンときた方もいるかもしれませんね。ジンの原料はライや小麦、コーンなどの穀物です。

スキーダムは18〜19世紀にイェネーファ(つまりジュネヴァ)の生産がさかんな地域だったそうですよ。

ジュネヴァはオランダ独特の製造法

ジュネヴァは特別な味わいのあるジンの原型です。この特別な味わいと美味しさの秘密は、オランダ独特の製法にあります。ジュネヴァと一般的なドライ・ジン、どのような違いがあるのでしょうか。

ドライジンとジュネヴァの違い

一般的にジンと呼ばれるドライ・ジンとジュネヴァの製造には、どちらも同じ穀物とジュニパー・ベリーなどのボタニカルを使います。

項目ドライジンジュネヴァ
蒸留器連続式蒸留器単式蒸留器
製造法連続式蒸留器を使ってアルコールを蒸留し、ボタニカルを加えて再蒸留する製法単式蒸留器で2〜3回蒸留し、ジョニパー・ベリーを桑手単式蒸留する製法
味わいの特徴雑味の少ないキレのある味わい麦芽の濃厚な香りとやわらかな甘味のある味わい

一般的なドライ・ジンの製法は、連続式蒸留器を使ってアルコールを蒸留し、ボタニカルを加えて再蒸留するという製法です。蒸留回数が多いことから、雑味の少ないキレのある味わいが生まれるといわれています。

一方、ジュネヴァは穀物を混合し、糖化・発酵させたものを単式蒸留器で2〜3回蒸留します。ここで蒸留されたアルコールを主成分にジュニパー・ベリーの香りづけも単式蒸留で丁寧に行います。

手間暇かけた単式蒸留が、麦芽の濃厚な香りとやわらかな甘味を持つジュネヴァを生んでいるのです。

ボタニカルについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

ジンの代表的なボタニカル12種類を紹介

オランダのおすすめジンの選び方

 一度は試してみたい濃厚な風味と甘味を持ったオランダのジン。果たしてどれを選べばよいのでしょうか。ブランドごとにおすすめなポイントを解説していきます。

ボルス ジュネヴァ

ボルス ジュネヴァ

[usr 4.0] [SAKESEN MEDIA編集部評] 

「ボルス ジュネヴァ」はオランダのボルス社のジュネヴァです。ライや小麦、コーンを連続蒸留してアルコール50度の原酒を造り、そこから単式蒸留をすることでアルコール度数を47度に下げています。

そのお酒にジュニパーベリーの単独蒸留液、アンジェリカ、ジンジャー、コリアンダーなどのボタニカル蒸留液、さらに秘伝の材料もブレンドされています。

味わいは、クリアでありながら複雑な味わいが特長です。製造工程からしても、かなり手間がかかっているのがわかりますね。

ボルス ジュネヴァは、初心者にもおすすめな1本です。ストレートはもちろん、カクテルベースにしても楽しめますよ。

項目内容
生産地オランダ
タイプジュネヴァ
原料ジュニパーベリー、アンジェリカ等
甘辛度やや辛口
味わいやや淡麗
香りやや華やか
おすすめの飲み方ジントニック、ジンリッキー
相性のいい料理ペペロンチーノ、白身魚のムニエル

ノールド ジェネヴァ15年

ノールド ジェネヴァ15年

[usr 4.4] [SAKESEN MEDIA編集部評] 

「ノールド ジェネヴァ」は、オランダ、ノールド社のジェネヴァ。手作り生産が特徴です。

単式蒸留をした後、ホワイトオーク樽で15年もの歳月をかけて熟成させているためウイスキーのような褐色をしています。そのため、ヴィンテージスコッチのような濃厚で芳醇な味わいがほかとは違うポイントです。

また、モルトの深い風味とやさしいボタニカルの香りが溶けあっ、重厚感が特長ともいわれます。ジンの原型でありながら樽で熟成させたウイスキーに似ているなんて、かなり面白いですよね。

複雑な味わいと香りは、自分の口で試してみないことにはわかりません。ゆっくり味わう大人の1杯は、くつろぎのひと時によく似合いそうです。

項目内容
生産地オランダ
タイプジュネヴァ
原料ジュニパーベリー等
甘辛度やや甘口
味わいやや芳醇
香り華やか
おすすめの飲み方ジンフィズ、ギムレット
相性のいい料理麻婆豆腐、鳥の南蛮漬け

ハナミ ドライ・ジン 43度

ハナミ ドライ・ジン 43度

[usr 4.1] [SAKESEN MEDIA編集部評] 

「ハナミ ドライ・ジン」は、P.Melchrsというオランダの会社で造られているジンです。ボトルには「HANAMI」という文字とともに、桜が描かれています。

実はこのハナミ ドライ・ジン、日本からインスピレーションを受けて造られたのだとか。ボタニカルに桜が使われているのが特長です。しかし、桜のほかに使われている7種類のボタニカルについては非公開となっています。

ハナミとは、日本の「花見」から来ているようですよ。ボトルのピンク色の桜が可愛らしいです。

お花見に持っていくのもよいでしょうし、プレゼントや手土産にしても喜ばれそうです。桜以外のボタニカルも気になるところ。どんな香りがするのかも楽しみです。

項目内容
生産地オランダ
タイプドライ・ジン
原料桜以外は非公開
甘辛度やや辛口
味わいやや淡麗
香りやや華やか
おすすめの飲み方ジントニック、ピンクレディ
相性のいい料理マルゲリータ、魚貝類のカルパッチョ

ボビーズ ジェネバ

ボビーズ ジェネバ

[usr 4.1] [SAKESEN MEDIA編集部評] 

「ボビーズ ジェネバ」は、オランダのハーマンヤンセン社で製造されているクラフトジン。オランダのスキーダムという街で製造されています。ボビーズは、インドネシアのスパイスとオランダの伝統的なボタニカルをブレンドしているのが特長です。

東洋のレモングラス、シナモン、クローヴ、コリアンダー、キュベブペッパーといったスパイスと、西洋のローズヒップ、フェンネル、ジュニパーベリーのミックスが、ボビーズの独特な風味を生んでいるのだとか。

ボタニカルそれぞれをライ麦100%のスピリッツとともに蒸留してから、ブレンドしています。かなり手間がかかりますが、全てを合わせてしまうとそれぞれの香りがうまく出ないのだそうです。丁寧な職人の技が光る1本です。

項目内容
生産地オランダ
タイプジュネヴァ
原料ジュニパーベリー、シナモン等
甘辛度やや辛口
味わいやや淡麗
香り華やか
おすすめの飲み方ジンバック、マティーニ
相性のいい料理白身魚のフライ、オムレツ

ブラック トマト ジン 42.3°

ブラック トマト ジン 42.3°

[usr 4.2] [SAKESEN MEDIA編集部評] 

「ブラック トマト ジン」はオランダのDUTCH VOC SPIRITSという蒸留所で製造されているジン。このお酒の最大の特長は、その名の通りブラックトマトを使用していることです。

オーガニックのブラックトマトと数滴の海水、ジュニパーベリーをブレンドしている以外、レシピもボタニカルも非公開。世界初のジンなのだそうです。

トマト、それもブラックトマトなんてあまり見かけないですよね。なんでも皮の黒いトマトなのだとか。このお酒もトマトの風味がします。

興味のある方はもちろん、トマト好きや健康志向の方にはおすすめかもしれませんね。プレゼントにしても楽しそう。ブラックトマトのジンなんて、誰もがびっくりすること間違いなしです。

項目内容
生産地オランダ
タイプジン
原料ブラックトマト以外は非公開
甘辛度やや辛口
味わいやや淡麗
香りやや華やか
おすすめの飲み方ジントニック、フレンチ75
相性のいい料理トマト系パスタ、ハンバーグ

※只今欠品中です。

オランダ・ジンの美味しい飲み方

オランダ・ジンを美味しく味わう飲み方、それはロックやストレートです!

オランダ・ジンは一般的なドライ・ジンに比べると甘く、濃厚な味わいがあるのが特長です。ドライ・ジンが苦手でも、オランダ・ジンなら美味しく飲めたという人もいるくらい、飲みやすいともいわれます。

この美味しさを最大限に味わうには、割るのではなくそのままの味を丸ごといただくのが一番です。あらかじめしっかり冷やしてから、いただきましょう。

本場オランダでは、特別なジンの美味しい飲み方があるのだそう。口の広がった、フルート型のような小さなジュネヴァ専用のグラスを使います。

グラスになみなみとジンを注ぎ、テーブルに置いたまま口をつけて一口味わってからグラスを持ち上げていただきます。

また、オランダ人は、ジンのチェイサーにビールを飲むのだそう。ジンとビールの取り合わせ、意外ですが合うのでしょうね。お酒に自信がある方はぜひ試してみてください。

ジンのカクテルや飲み方の詳しいページはこちらになります。

まとめ

ジンはジンでも、オランダのジンは一般的なドライ・ジンとはかなり違うものです。特にジュネヴァは、オランダと許された一部地域だけでしか造ることのできない特別なお酒。一度は試して欲しい1杯です。

もともと薬用酒だったジュネヴァは、「これを飲んでいたら体調が良い気がする」という人もいるようです。現代では薬であるとはされていませんが、楽しく飲んだら心が元気になることは間違いなさそうです。

「良薬口に苦し」と言いますが、オランダのジンは口に苦いどころかもっと飲みたくなってしまう魅力があります。

 👉 「洋酒の基礎はこちら →洋酒ガイド」