ワインの種類を詳しく解説|製造方法による果実酒・ワインを詳しく説明

ワインの種類

ワインの種類といえば、赤・白・ロゼワインをよく耳にすると思いますが、世界中で作られるワインは国によって製法や名称も違うことがあります。

 

その多様性のため、初心者の方にとってはどうしても最初の入口が難しく感じることが多いのではないでしょうか?

 

今回は、普段よく耳にするワインの種類や名称をできるかぎり説明し、ワインをもっと身近に感じてもらうような記事になっています。是非楽しみにしてくださいね。

ワイン・果実酒の色合いによる分類

ワインの食卓

 

ここではワインについて色合いによる分類と、製法による分類を紹介します。まずは、わかりやすく色合いから説明します。

 

ワインの色合いから分類

赤ワイン

原料は黒ブドウです。発酵のときにブドウの果皮や種子を果汁と一緒に漬け込みます。発酵後、プレス(圧搾)します。

つまり発酵したブドウの果皮や種子や果汁を絞る作業です。この工程は、赤ワインでは発酵後に行われます。ブドウの果皮の赤い色素がでるので赤ワインとなります。

味わいは、果皮を漬け込んで生まれるタンニンの渋みが赤ワインの特徴です。

赤ワインの作り方を詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。

白ワイン

原料は主に薄いピンク色のブドウや緑色の白ブドウです。赤ワインとは違い、先にブドウの果実、果皮、種子などを絞って果汁にしたものを発酵させて造ります。

主に果肉の色が主体なので黄色の色素が白ワインです。味わいは、酸味が特徴です。また、黒ブドウ使って色素を抽出しない白ワインもあります。

白ワインの作り方を詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。

ロゼワイン

色素はピンク色です。ロゼワインには3種類の製法があります。

・セニエ法
途中までは赤ワインの製法です。黒ブドウの果皮や種子も一緒に漬け込みます。その途中で果汁がピンク色になった時に、果皮などと果汁を分離させます。あとは果汁だけを発酵させる方法です。

・直接圧搾法
黒ブドウを使って途中まで白ワインのように果皮の色素が若干出てピンク色になるまでブドウを絞って果汁にしたものを発酵させて造る方法です。

・混醸法
黒ブドウと白ブドウを混ぜてから発酵させる方法です。

ロゼワインの作り方を詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。

それぞれ、製法が違うことがご理解できると思います。主に黒ブドウと白ブドウ、発酵の前に絞るのか、発酵の後に絞るのかの組み合わせによって、それぞれ特徴を造り出しています。

 

製法によるワインの分類

先程の、赤・白・ロゼワインは下記の分類でいえばスティル・ワインにあたります。一方で結婚式の乾杯にでてくる「泡モノ」といわるワインは製法からいえばスパークリングワインといいます。

 

またワインにアルコールを添加したり、薬草などを加えたものをフォーティファイド・ワイン、フレーヴァード・ワインといいます。こちらは日本の酒税法ではワインと呼ばず甘味果実酒に位置づけられています。

 

スティルワイン

スティルワインとは、みんさんが普段に飲む赤、白、ロゼのワインの総称です。ブドウ果汁を発酵させて造ります。このワインは炭酸ガス(二酸化炭素)による発泡性を持ちません。一般的にアルコール度数は8~15%くらいです。

 

スパークリングワイン(発泡性ワイン)

スパークリングワイン

 

スパークリングワインは、スティルワインの醸造の過程で二酸化炭素(炭酸)が発生するのですが、その二酸化炭素を溶け込ませたもので、3気圧以上のものをいいます。気圧が低い弱発泡性ワインもあります。

 

スパークリングワインは生産地やメーカーによって製法が異なり、製造法は大きく分けて5つの種類があります。

種類特徴
シャンパーニュ方式瓶の中で二次発酵をさせる製法です。シャンパンをはじめ、スペインのカヴァ、ドイツのゼクトやイタリアのスプマンテはこの方式で造られています。
シャルマ方式スパークリングワインを大量に造る製法。大きなタンクで二次発酵を起させます。発酵が終了したら澱を濾過し、リキュールで甘味付け(ドサージュ)します。
炭酸ガス注入方式スティルワインの入った瓶やタンクに、直接炭酸ガスを注入させる方式。
トランスファー方式一度、瓶の中で二次発酵させたワインを、加圧下のタンクに開け、冷却、濾過してから新しいボトルに詰め替える方式。シャンパーニュ方式を簡略化させたもので、フランスのヴァン・ムスーの製法になります。
メドード・リュラル方式アルコール発酵がまだ途中のワインを冷却して発酵を減速させます。その後、糖分を残して瓶詰させ残りの発酵を瓶内で行う製法。

 

このように製法によって大きく5つに分けられますが、同じ製法によっても国や産地によって言い方が違います。そのあたりを整理していきましょう。

名称特徴
フランスシャンパーニュ(Champagne)フランス北部にあるシャンパーニュ地方の限定された地区で収穫したブドウ(ピノ・ノワール種、ピノ・ムニエ種、シャルドネ種)のみを原料にして、シャンパーニュ方式(瓶内二次発酵)で造られた発泡性ワイン。
ヴァン・ムスー(Vin Mousseux)フランス語で泡(=mousseux)のワイン(=Vin)という意味で、シャンパーニュ以外のフランス産「スパークリングワイン」の全てを指す。ガス気圧もシャンパンと同じ5~6気圧。
クレマン(Cremant)フランス・ブルゴーニュ、アルザスでシャンパーニュ方式で造られた「スパークリングワイン」を指すことが多い。ガス気圧は3.5前後。
ペティヤン(Petillant)ヴァン・ムスーやクレマンの弱発泡タイプのワインのことで、ガス気圧が2.5以下のものを指す。
ドイツゼクト(Sekt)ドイツ産の高級スパークリングワインのことを指す。ガス気圧は3.5気圧以上で、製造方法もほとんどがシャルマ方式ですが、一部の地域ではシャンパーニュ方式も採用している。
シャウムヴァイン(Sehaumwein)ドイツ産の発泡性ワインの総称でもあり、その中でも手頃な価格の発泡性ワインのことを指す。ガス気圧もゼクトと同じ3.5気圧以上。
パールヴァイン(Perlwein)ゼクト、シャウムヴァインの弱発泡性タイプのワインで、ガス気圧が2.5気圧以下のものを指す。
イタリアスプマンテ(Spumante)ガス気圧が3気圧以下のものを指す。イタリア北西部のロンバルディア州フランチャコルタ地方で、シャンパーニュと同じ製法で作られるスパークリングワインをフランチャコルタと言います。
イタリアのヴェネト州で生産されるプロセッコ種を使用したスパークリングワインをプロセッコと言います。
イタリアのピエモンテ州で造られる甘口のスパークリングワインをアスティと言います。
フリッツァンテ(Frizzante)イタリア産の弱発泡性ワインや半発泡性ワインの総称です。ガス気圧は3気圧以下。
ランブルスコ(Lambrusco)イタリア産のエミリア・ロマーニャ州で造られる弱発泡の赤のスパークリングワイン。ガス気圧は3気圧以下。
スペインカヴァ(Cava)カタルーニャ地方を中心にシャンパーニュ方式で造られるスペイン産発泡性ワインの総称。
エスプモーソ(Espumoso)スパークリングワインの総称をエスプーモと言います。
日本、アメリカ、オーストラリアなどその他スパークリング・ワイン(Sparkling Wine)生産地域、製法、ガス気圧などの違いは関係なく、製造過程で炭酸を発生させたワインのことを、すべてスパークリングワインと呼ぶ。

 

 

フォーティファイド・ワイン

フォーティファイド・ワインとは、ワインの醸造工程中に、アルコール度数40度以上のブランデーやアルコールを添加し、全体のアルコール度数を15~22度程度まで高くして、コクや保存性を高めた酒精強化ワインのことを言います。

 

スペインのシェリー、ポルトガルのポートワイン、そしてマデイラワイン。これらは、世界三大フォーティファイドワインと呼ばれています。みなさんも耳にしたことはあると思います。

名称特徴
スペインシェリーイベリア半島最南端に位置するヘレス・デ・ラ・フロンテラを中心とした地域で造られるシェリーはアルコール度数や醸造方法などによりフィノ、マンサニーリャ、アモンティリャード、オロロソなどの種類に分けられます。
ポルトガルポートワインポルトガルのドウロ川上流はポートワインの故郷として知られます。
一般的に、黒ぶどう品種を原料に3年の熟成後出荷されるルビー・ポート、さらに樽成させたトゥニー・ポート、白ぶどう品種を原料に3~5年熟成させるホワイト・ポート、20年熟成のヴィンテージ・ポート、4から6年の樽熟せさせたレイト・ボトルド・ヴィンテージ・ポート5種類のポートワインがあります。
マディラワインマデイラ諸島で造られる酒精強化ワインです。ブドウ果汁にアルコール度数96%のブランデーを添加して造られるワインですアルコール度数は17〜22度と決められています。
製法はCanteiro(カンテイロ)」と呼ばれる太陽熱を使用した天然の加熱熟成法と「Estufa(エストゥファ)」と呼ばれる人工的な加熱装置を用いる方法があります。
主なブドウ品種は白ブドウがセルシアル、ヴェルデーリョ、ボアル、マルヴァジア、テランテス、黒ブドウはティンタ・ネグラです。

 

 

フレーヴァード・ワイン

フレーヴァード・ワイン

 

ワインに薬草、果実、甘味料などを加え、独特の風味を添えたワインのこと。サングリア(スペイン)やヴェルモット(伊・仏)などが有名です。

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